THP028  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
連続運用可能なMeV領域の陽子生成装置の開発
Long term operation of table-top MeV proton generator
 
○依田 哲彦,森田 泰之,神田 浩樹(阪大RCNP),高久 圭二(神戸常盤大),嶋 達志,福田 光宏(阪大RCNP)
○Tetsuhiko Yorita, Yasuyuki Morita, Hiroki Kanda (RCNP, Osaka Univ.), Keiji Takahisa (Kobe Tokiwa Univ.), Tatsushi Shima, Mitsuhiro Fukuda (RCNP, Osaka Univ.)
 
十数MeVの陽子ビームは、短寿命RIであるPET薬剤の18Fや67Cu等の生成に利用される。この陽子ビームをサイクロトロンなどの加速器を使わず、より手軽な方法として核融合反応 3He+D→p+4He (D:重 陽子、p:陽子)を利用することを検証してきた。この核融合反応の結果放出される 14.67MeV の陽子により、研究室レベルで気軽に使用でき、また、導入コストが低いテーブルトップ サイズの小型陽子源の実現が期待される。この核融合反応による陽子生成を連続運転しようとした場合、3Heビームの安定生成の他にD標的の安定性が重要となってくる。本研究で3Heイオン源の大強度化とともに、D標的の構造の最適化が重要となってくる。つまり大強度ビームの熱負荷に耐えられつつ、生成した陽子のエネルギーロスを極限まで低減する構造であり、更にDが標的として安定して存在することが求められる。発表ではTi蒸着膜形成装置を利用した標的装置による陽子生成実験の状況について報告する。