THP024  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
長波長赤外領域における数サイクルFELパルスによる気体、固体の発光現象
Emission phenomena of gases and solids by few-cycle FEL pulses in long-wavelength infrared
 
○羽島 良一(量研),全 炳俊,大垣 英明(京大エネ研)
○Ryoichi Hajima (QST), Heishun Zen, Hideaki Ohgaki (IAE, Kyoto Univ.)
 
超放射領域で動作する共振器型自由電子レーザーでは、光の電場を数周期しか含まない極短パルスが生成される。われわれは、京都大学のFEL施設(KU-FEL)にて、このようなFELパルスの生成に成功し、従来の固体レーザーでは実現が困難であった中赤外、長波長赤外の波長領域における強光子場実験に着手した。これまでに8μm 以上の長波長赤外FELパルスを気体(大気、窒素、アルゴン)に集光した際の発光、固体(ZnSe)に集光した際の発光をそれぞれ観測した。本発表では、実験時の運転モード(熱陰極モード、光陰極モード)による集光強度の違いを考慮して、これらの発光のメカニズムを考察した結果を報告する。 本研究は、文部科学省の光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP、JPMXS0118070271)、京都大学ゼロエミッションエネルギー研究拠点(ZE2022B-23)、科研費(22H03881)の助成を受けたものである。