THP020  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
超重元素探索実験に於けるHeガス発光を用いたビームプロファイルの測定
Beam profile measurement using helium gas light emission for superheavy element search experiment
 
○渡邉 環(理研),鴨志田 敦史(日本ナショナルインスツルメンツ),西 隆博,内山 暁仁(理研),金子 健太(住重加速器サービス)
○Tamaki Watanabe (RIKEN), Atsushi Kamoshida (National Instruments Japan Corporation), Takahiro Nishi, Akito Uchiyama (RIKEN), Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service Ltd.)
 
新規に建設した超伝導線形加速器SRILACに於いて、ニホニウムに続く新超重元素発見や、医療用放射線同位元素の製造を目指し稼働を続けている。ここで、超重元素探索実験に於いては、ターゲット近傍にヘリウムガスを流しているが、ビームとの衝突によって励起された電子が脱励起する際に発せられる光をCCDカメラで常時監視し、ビームのプロファイルを得ている。ここで得られる画像データは、ビデオサーバーを介して画像解析用PCに送信され、デジタル処理を行っている。新超重元素実験では、可能な限りターゲットの耐久性を延ばしたいので、ビームはターゲット上に十分に広げる必要がある。Heガス発光を用いてビーム拡がりを測定する手法は、非破壊で常時測定できる優位性がある。他に、バッフルスリット、タングステンワイヤ、弾性散乱等の測定と総合的に判断して、ターゲットの安全性を確保している。これらの測定やフィッティング等の解析はLabVIEWによってプログラミングされており、必要に応じて臨機応変にプログラムの変更が可能である。一方、解析データはCA Labを介し、大規模なEPICS 制御システムと共有化しており、更に有効な情報となっている。今回の学会では、測定システムと測定結果について報告する。