THP006  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
iBNCT加速管冷却水システムの増強と調整
Reinforcement and tuning of a cooling water system for the iBNCT accelerator
 
○佐藤 将春,久保田 親,栗原 俊一,小林 仁,杉村 高志,方 志高,内藤 富士雄(高エネ研),熊田 博明,田中 進(筑波大),大場 俊幸,名倉 信明(NAT),豊島 寿一(ATOX)
○Masaharu Sato, Chikashi Kubota, Toshikazu Kurihara, Hitoshi Kobayashi, Takashi Sugimura, Zhigao Fang, Fujio Naito (KEK), Hiroaki Kumada, Susumu Tanaka (Univ. Tsukuba), Toshiyuki Ohba, Nobuaki Nagura (NAT), Toshikazu Toyoshima (ATOX)
 
iBNCTプロジェクトでは次世代粒子線がん治療のひとつである加速器ベースのホウ素中性子捕捉療法(BNCT)をJ-PARCで実績のあるRFQおよびDTLからなる加速管構成により実現を目指す。8 MeVまで加速した陽子をベリリウム標的に照射して中性子を生成し治療に利用するが、必要な熱中性子束を得るためには陽子ビームの平均電流値として数mAが必要であり、高いデューティーファクターが要求される。安定した運転を行う為には加速管冷却システムは極めて重要なコンポーネントであり、とりわけRFQの安定性を向上させるために、段階的にその増強や調整に努めてきた。現在までに繰り返し75Hz、平均電流2mAでの安定運転を達成し、2021年度11月より非臨床試験を開始した。本講演では現在まで行ってきた加速管冷却水システムの増強や、冷却水温調整方法の改善を報告する。