THP002  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
Beam-Based Alignmentを用いたIFMIF原型加速器の四極電磁石のミスアライメントの評価
Evaluation of quadrupole magnets misalignment in the IFMIF prototype accelerator using the beam based-alignment method
 
○玄 知奉,宇佐美 潤紀,廣澤 航輝,権 セロム,赤木 智哉(量研機構),水野 明彦(量研機構, 高輝度光科学研究センター),増田 開,近藤 恵太郎(量研機構),アロンソ マヌエル(IPFN),スカンタビューロ フランチェスコ(F4E),ポタデラ イバン,ブラナス ベアトリス(CIEMAT)
○Jibong Hyun, Hiroki Usami, Koki Hirosawa, Saerom Kwon, Tomoya Akagi (QST), Akihiko Mizuno (QST, JASRI), Kai Masuda, Keitaro Kondo (QST), Manuel Alonso (IPFN), Francesco Scantamburlo (F4E), Ivan Podadera, Beatriz Branas (CIEMAT)
 
現在、量子科学技術研究開発機構(QST)六ヶ所研究所では国際核融合材料照射施設(IFMIF: International Fusion Materials Irradiation Facility)の実現に向け、連続運転で125 mAの重陽子ビームを9 MeVまで加速することができる原型加速器(LIPAc: Linear IFMIF Prototype Accelerator) の性能実証試験を欧州の研究所と共に進めている。2021年夏からビーム診断機器の動作・仕様確認のために、低電流の陽子・重陽子ビームを用いてビームコミッショニングを開始し、現在、様々な加速器機器の調整を行っている。今回、四極電磁石のアライメントを確認するために、陽子(10 mA, 2.5 MeV)と重陽子ビーム(20 mA, 5 MeV)を用いてBeam-Based Alignment(BBA)を実施し、レーザートラッカーで測定した結果と比較した。RFQ出口と中エネルギービーム輸送部(MEBT)の第一四極電磁石間には、水平方位に設計値を越えた0.5 mm程度のミスアライメントが存在することを両測定で確認することができた。一方で、一部のセクションでは、BBAの測定精度に問題があることも判明した。本発表では、今回測定した結果の報告、及び、今後のビームコミッショニングに向けたBBAの測定方法について議論する。