THP001  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
CYRICの負イオン加速における多層グラフェンのストリッパーフォイルへの適正評価
Evaluation of suitability of multilayer graphene for stripper foil in CYRIC negative ion acceleration
 
○米倉 章平,伊藤 正俊,足立 智,服部 幸平,今間 可奈子,林 拓夢,細谷 弦生,山崎 峻平(東北大学 CYRIC),松田 洋平(甲南大学),高橋 研,高橋 直人,鈴木 惇也,本間 隆之(住重加速器サービス)
○Shohei Yonekura, Masatoshi Itoh, Satoshi Adachi, Kohei Hattori, Kanako Komma, Hiromu Hayashi, Genki Hosoya, Shumpei Yamazaki (CYRIC, Tohoku Univ.), Yohei Matsuda (Konan Univ.), Ken Takahashi, Naoto Takahashi, Junya Suzuki, Takahiro Homma (SHI Accelerator Service Ltd)
 
現在CYRICでは大強度中性子ビーム生成に向けて負重水素イオンの加速を試みている。サイクロトロン加速器での負イオン加速の引き出しに用いるストリッパーフォイルは長寿命であることが望ましく、フォイル交換の頻度を減らすことができるため運転効率の向上が見込める。今回使用したカネカ製の多層グラフェンは、銅の4倍ほどの熱伝導性や高い熱安定性や強度が報告されているフォイルである。本研究では、ストリッパーフォイルとして多層グラフェンフォイルと蒸着生成されたカーボンフォイルをそれぞれ使用し、負イオンの引き出し前後で厚さを測定した。フォイルの厚さは、アルファ線源を用いて測定したフォイルのエネルギー損失から求めた。負イオン照射後の多層グラフェンフォイルとカーボンフォイルの厚さの変化を比較し、多層グラフェンのストリッパーフォイルとしての適正について報告する。