THOA03  光源加速器  10月20日 会議室A 9:40-10:00
中赤外自由電子レーザの分散制御によるパルス圧縮
Pulse compression of mid-infrared free electron laser by dispersion control
 
○全 炳俊,大垣 英明(京大エネ研),羽島 良一(量研)
○Heishun Zen, Hideaki Ohgaki (IAE, Kyoto Univ.), Ryoichi Hajima (QST)
 
京都大学中赤外自由電子レーザ(KU-FEL)ではこれまでにパルス幅5サイクルを下回る様な超短パルス発生に成功している。パルス構造および移相発展の詳細計測にも成功しており、発生時点でdown chirpしていること、輸送路上屈折光学系の影響でパルス伸長が生じていることなどが明らかとなっている。数サイクルパルスは波長帯域が広く、パルス幅への分散の影響が大きいため、超短パルスとして使用するには輸送後に分散補償を行い、パルス圧縮する必要がある。本講演では正のGroup Velocity Dispersionを有する光学窓を用いたパルス圧縮の可能性を示すと共に、テスト実験の結果を報告する。本研究は文部科学省の光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP、JPMXS0118070271)によるものである。