TFP011  ポスター③④  10月20日・21日 会議室P 13:00-15:00
UVSOR光源加速器の現状2022
Status of UVSOR-III synchrotron electron accelerator in 2022
 
○太田 紘志,平 義隆,杉田 健人,林 憲志,山崎 潤一郎,水口 あき(分子研 UVSOR),全 炳俊(京大エネ研),加藤 政博(分子研 UVSOR、広大HiSOR)
○Hiroshi Ota, Yoshitaka Taira, Kento Sugita, Kenji Hayashi, Jun-ichiro Yamazaki, Aki Minakuchi (UVSOR,IMS), Heishun Zen (IAE, Kyoto Univ.), Masahiro Katoh (UVSOR,IMS HiSOR, Hiroshima Univ.)
 
分子科学研究所の放射光電子蓄積リングUVSOR-IIIの運転状況および光源開発の状況を報告する。UVSORは1983年のファーストライト以降、運転から38年が経過している。複数回の高度化改造を経ているものの、老朽化に起因する真空事故なども発生しており、2016年、2021年と真空事故に伴う約1か月のシャットダウンが発生した。各地で先進光源の建設が進む中、光源性能面での競争力低下が進むことが予想されているため、ユーザーコミュニティと施設の次期計画について議論を始めており、発表では次期計画のコンセプトについても説明する。 光源開発研究では、アンジュレータ光による光渦の発⽣やベクトルビームの発生、原子の量子状態制御、逆トムソン散乱ガンマ線の開発などの研究に加え、2021年度は光源開発用ビームラインとその周辺の改造、2011年から停止していた蓄積リングを用いたFELの再発振に成功した。これらの研究の現状について説明する。