TFP001  ポスター③④  10月20日・21日 会議室P 13:00-15:00
SuperKEKB加速器の最近の運転状況
Recent status of SuperKEKB operation
 
○大西 幸喜(KEK)
○Yukiyoshi Ohnishi (KEK)
 
最新のSuperKEKB加速器の運転状況について報告する。SuperKEKB加速器は、世界で初めてナノー・ビーム方式を採用した陽電子・電子衝突型加速器である。B中間子対生成を目的とし世界最高ルミノシティを更新し続けている。また、本格的にクラブ・ウエスト方式を採用し実用化したことで、ルミノシティ性能が向上している。ナノ・ビーム方式によって、衝突点垂直ベータ関数は、バンチ長よりもかなり小さくすることが可能となっている。衝突点における垂直ベータ関数とビームサイズは、衝突型加速器のなかでも世界最小である。ここまでに至る過程について述べた上で、今後さらなるルミノシティ性能向上に向けて、ビーム物理的な見地から何が問題となっているか、克服すべき課題は何かについて紹介を行う。