FRP059  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
電子銃が生成する電子ビームの輝度の理論的限界について
Theoretical limit of electron beam brightness generated from electron guns
 
○栗木 雅夫(広島大院先進理工)
○Masao Kuriki (Hiroshima U. ADSE)
 
電子ビームの性能は、電子銃で生成されるビームの品質に大きく左右され、とくにそれは線形加速器において顕著である。ピアース型の熱電子型であるDC電子銃が標準的なものとして加速器では使われてきたが、1990年代にRF電子銃が加わり、近年ではレーザープラズマ加速による電子銃(Laser Plasma Wakefield electron Gun, LPWG)も実用化が視野に入りつつある。本研究では、これらの電子銃から生成可能なビームについて、理論的な限界について考察することを目的とする。エミッタンスは線形変換において不変量となるからビームを評価する指標として適しているが、一方でビーム電流(電荷量)を含まない点が不満である。そこで、ビーム電荷をエミッタンスで規格化したものをビーム輝度として定義し、それを指標として各電子銃から生成可能な輝度の理論的な限界について考察することにする。本講演では技術的実現性については深く議論することはしないが、発表において適切な助言が得られることを期待している。