FRP058  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
スーパーカミオカンデ検出器較正用電子加速器の開発
Development of an electron accelerator for the Super-Kamiokande detector
 
○鈴木 良一,佐藤 大輔(産総研),関谷 洋之(東大宇宙線研)
○Ryoichi Suzuki, Daisuke Satoh (AIST), Hiroyuki Sekiya (ICRR, Univ. Tokyo)
 
東京大学宇宙線研究所スーパーカミオカンデにおいて、超新星背景ニュートリノの観測を目指して検出器の純水中にガドリニウムを加えニュートリノの観測感度を向上させるプロジェクトが進行中である。超新星背景ニュートリノの観測のためには、スーパーカミオカンデ検出器のエネルギー領域が30 MeV程度まで必要とされるが、現在同施設内に設置されている検出器較正用の電子リニアックは10 MeVまでしか加速できず、それ以上のエネルギー較正ができないことから、新たな電子加速器の開発を進めている。この電子加速器の設置室のスペースは限られていることから、新たな電子加速器ではCバンドの定在波型加速管(加速管長90 cm)を用い、電子ビームを折り返すことによって往復加速をすることにより20-30 MeVの高エネルギー電子を発生させることを計画しており、その開発状況について報告する。