FRP055  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
液体金属をターゲットとしたレーザーイオン源の基礎的検討
Study on basic characteristics of laser ion source using liquid metal target
 
○高橋 一匡,宮崎 翔,春川 直都,石黒 薫子,石川 慎也,佐々木 徹,菊池 崇志(長岡技大)
○Kazumasa Takahashi, Kakeru Miyazaki, Naoto Harukawa, Kaoru Ishikuro, Shinya Ishikawa, Toru Sasaki, Takashi Kikuchi (NUT)
 
レーザーイオン源は通常、レーザーを固体ターゲットに照射して発生させたアブレーションプラズマからイオンビームを引き出すイオン源である。1価イオンやその近傍の比較的低い価数のイオンの供給ではターゲット照射時のレーザーパワー密度を抑えて、同じレーザー照射面から繰り返し安定にプラズマを生成可能である。一方、高い価数のイオンを供給したい場合にはターゲットへのレーザー照射強度を高める必要があり、一度レーザーを照射した箇所はクレーター状のレーザー照射痕が形成されるため、安定なプラズマ供給には照射毎に新しい面を利用する必要がある。このような利用ではレーザー照射回数がターゲット面積に制限されるためレーザーイオン源の定常運転にはレーザーターゲットの寿命が課題となる。これを回避するため、ターゲットの損傷が回復する液体のレーザーターゲットを用いることを検討している。本発表では液体金属として比較的低融点の合金であるU-アロイを用いて静的に設置された状態の液体金属ターゲットに繰り返しレーザーを照射し、イオン電流を計測することで安定にプラズマを形成できる条件について議論する。