FRP051  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
ILC候補地域における林産業の活性化とカーボンニュートラルに関する研究
Study of forestry revitalization and carbon neutrality in ILC candidate site
 
○寺澤 弘陽,高野 裕司,大角 美森(アジア航測株式会社 社会インフラマネジメント事業部 PPP/PFI推進室),吉田 琴音(岩手県 ILC推進局 事業推進課),大平 尚(岩手県 理事),成田 晋也,吉岡 正和(岩手大学)
○Hiroaki Terasawa, Yuji Takano, Mimori Oshumi (PPP/PFI Promotion office , Social Infrastructure Management Division, ASIA AIR SURVEY CO., LTD.), Kotone Yoshia (Office of ILC Promotion, Department of Policy and Regional Affairs, Iwate Prefectural Government), Hisashi Odaira (Chair, Iwate Prefectural Government), Shinya Narita, Masakazu Yoshioka (Iwate University)
 
ILCは、全長20㎞におよぶ世界最高、最先端の電子・陽電子衝突型加速器であり、現在、北上山地を候補地として国内誘致が検討されている。ILC建設にあたっては、地域への負荷を最小限にする「グリーンILC」の考え方に基づき、加速器構成設備の徹底的な省エネと高効率化や再生可能エネルギーの利用、排熱エネルギーの回収と地域産業への活用が検討されている。また、近年、地球の温暖化防止のため脱炭素化社会への取り組みが進む中、国や企業、各事業においてカーボンニュートラルの実現が求められており、ILC建設もまた例外ではないと考えられる。  本研究はこれまで、ILC候補地域の地形情報を収集し赤色立体地図を作成したほか、UAVレーザ計測を使用した森林資源解析等を行い、ILC建設を契機とした森林資源の利用推進、林産業の活性化に向けた検討を行った。また、今年度は候補地域におけるカーボンニュートラルの実現に向けて、森林資源やCO2吸収ポテンシャルの算定に取り組んでいる。さらに、地域の林産業において人材不足や木材流通の停滞等の課題があることも踏まえ、ILC建設を契機としてこれらの地域課題を解決しながらカーボンニュートラルを実現するための方策についても検討した。  なお、本研究は岩手大学、岩手県、アジア航測㈱の共同研究の一環で実施したものである。