FRP050  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
クライストロン電源用ビデオ監視システムの導入
Introduction of video surveillance system for kystron modulators
 
○牛本 信二(三菱電機システムサービス株式会社),松本 修二,白川 明広 ,佐藤 政則,中島 啓光,榎本 嘉範,佐武 いつか(高エネルギー加速器研究機構),草野 史郎,久積 啓一,白仁田 圭悟(三菱電機システムサービス株式会社)
○Shinji Ushimoto (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Shuji Matsumoto, Akihiro Shirakawa, Masanori Sato, Hiromitsu Nakajima, Yoshinori Enomoto, Itsuka Satake (KEK), Shiro Kusano, Keiichi Hisazumi, Keigo Shiranita (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.)
 
KEK 電子陽電子入射器には試験施設の電源を含め、およそ70台のクライストロン用パルス電源が設置されている。2019年にはその内の1台で火災が発生し、およそ1か月に亘り加速器運転を停止する事態となった。以降の加速器運転では、より安全に配慮する目的で、高圧印加に関わるインターロックが発生した際には、現場で異常の有無を確認し復帰を試みることとなった。結果的に安全面の信頼度は向上したものの、従来に比べてトラブル時の復旧に時間を要することとなった。 この状況を改善するため、2021年度ビデオ監視システムの導入をおこなった。このシステムは入射器棟内に設置した120台あまりのネットワークカメラと2台の録画・配信用サーバー計算機を専用ネットワークで接続したものである。これらの内、70台のカメラがクライストロン電源を監視している。このシステム導入以降、制御室から遠隔でクライストロン電源の状態を確認しながらインターロックの復帰をおこなうことで、安全面を確保しつつトラブル復旧時間の短縮を実現している。