FRP036  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
自動サイクロトロン共鳴加速用回転TE111モードRF共振空洞の設計
Designing of the rotationg TE111 mode RF cavity for cyclotron auto-resonant acceleration
 
○神田 浩樹,福田 光宏,依田 哲彦,安田 裕介,原 隆文,武田 佳次朗(阪大RCNP),篠塚 勉,伊藤 正俊(東北大CYRIC),宮脇 信正,倉島 俊(量研高崎研),中尾 政夫(群大重医セ),松田 洋平(甲南大),涌井 崇志(量研量医研)
○Hiroki Kanda, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Yuusuke Yasuda, Takafumi Hara, Keijiro Takeda (RCNP, Osaka Univ.), Tsutomu Shinozuka, Masatoshi Ito (CYRIC, Tohoku Univ.), Nobumasa Miyawaki, Satoshi Kurashima (QST Takasaki), Masao Nakao (GHMC), Yohei Matsuda (Konan Univ.), Takashi Wakui (QST QMS)
 
自動サイクロトロン共鳴を応用した粒子加速器は高い電力効率で大電流のビーム加速が可能であることが示されており、RI製造や中性子源など大強度ビームが必要となる用途に向けた加速器としての実用化が期待されている。 この方式の加速原理を陽子などのイオンに適用する場合、サイクロトロン共鳴の周波数を考慮すると回転するTE111モードの定在波を利用することが望ましい。私たちは陽子を加速することを目標として、8Tのソレノイド磁場と回転TE111モード高周波電磁場を用いた粒子運動のシミュレーションを行い、mAを超える陽子ビームの加速が可能であることを確認してきた。この、RFのパワーを効率よく粒子の加速に用いることができる回転TE111モードは、同一の周波数で偏極方向および位相を90°ずらしたTE111モードのRFを重畳することで形成することができる。これを実際の共振空洞で実現するためには、円筒形の共振器、二方向に偏極したRFの入力、チューニング、モニターを独立して行うことが必須である。コンピューターシミュレーションによって、RF入力のための結合器、チューニング機構、モニター用のピックアップの構造を検討してきた成果を報告する。