FRP035  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
大強度ビーム加速のための単胞型空胴の電場分布評価
Evaluation of the electric field distribution in single cell cavity for high current beam acceleration
 
○佐古 貴行(東芝エネルギーシステムズ),森 義治,石 禎浩,上杉 智教,栗山 靖敏(京大複合研),津守 克嘉(核融合研),安藤 晃(東北大)
○Takayuki Sako (Toshiba Energy Systems), Yoshiharu Mori, Yoshihiro Ishi, Tomonori Uesugi, Yasutoshi Kuriyama (Kyoto Univ.), Katsuyoshi Tsumori (NIFS), Akira Ando (Tohoku Univ.)
 
核融合プラズマの加熱にはNBI(中性粒子ビーム入射加熱: Neutral Beam Injection heating)が用いられている。ITERの次の段階であり、発電実証を目的とする原型炉においてはプラズマが大型化するため、ビームの高エネルギー化が必要である。一方で既存の静電加速方式では絶縁耐圧上の制約により高エネルギー化には困難を伴う。そこで静電加速に代わる新たな加速方式として単胞型空胴を用いた高周波加速を検討している。単胞型空胴は加速空胴1台毎に単一の加速ギャップを設け、各空胴の高周波を独立に制御することでビームを加速する。RFQを始めとする従来のイオン用の線形加速器と比較して大口径のビームダクトを備える特徴を有する。そのため、ビームサイズを広げ空間電荷効果を抑制することで従来加速器以上のアンペア級のビーム電流を加速できる可能性がある。しかしながら、ビームサイズを広げるために従来方式以上にビームダクト内の電場分布の影響が大きくなる。単胞型空胴によるビーム加速を検証するため、大口径のビームダクトを備え、単胞型空胴と同一の加速モードであるERIT空胴を用いて電場分布測定を実施した。本発表において電場分布の測定結果について報告する。