FRP027  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
KEK電子陽電子入射器おける電磁石情報管理用Webアプリケーション
Magnet information management system based on web application for the KEK e-/e+ injector linac
 
○佐藤 政則(KEK加速器),工藤 拓弥(三菱電機システムサービス(株)),榎本 嘉範(KEK加速器)
○Masanori Satoh (KEK Acc.), Takuya Kudou (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.), Yoshinori Enomoto (KEK Acc.)
 
KEKの電子陽電子入射器は,SuperKEKB電子,陽電子,陽電子ダンピングリング,PF,およびPF-ARの5つの異なるリングへ同時トップアップ入射をおこなっている.2010年6月のKEKBプロジェクト終了後,SuperKEKBへ向けた入射器の改造が進められてきた.2017年には入射器下流部のDC電磁石約100台がパルス電磁石に置き換えられるなど,電磁石システムは特に大幅な更新作業がおこなわれてきた.全長700 mの入射器では,現在,約600台の電磁石が運転に使用されているが,SuperKEKB入射ビームのさらなる品質向上のため,今後も段階的にDC電磁石からパルス電磁石への置き換えが計画されている. 電磁石システムの情報管理として,これまでは単純なテキストファイルを用いたデータベースを使用してきた.本データベース中にある電磁石名称,電磁石電源名称,励磁曲線情報などは,EPICS IOCを始めとした種々のアプリケーションに使用されている.しかしながら,本データベースは情報更新の作業性が良いとはいいがたく,更新時の操作ミスにも気がつきにくい.そのため,リレーショナルデータベースを基盤としたWebアプリケーションを開発し,運用を開始している.本発表では,KEK電子陽電子入射器で導入したWebベースの電磁石情報管理システムの詳細について,今後の展望と共に報告する.