FRP018  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
共振器FELにおける超放射発振の非平均コードによるシミュレーション
Simulations of superradiance in FEL oscillators by unaveraged codes
 
○羽島 良一(量研)
○Ryoichi Hajima (QST)
 
共振器型自由電子レーザーでは、電子バンチ長、スリップ長、ゲイン、光共振器の損失とデチューニング長が一定の条件を満たす時、光の電場を数周期しか含まない極短パルスが生成される。このようなFEL発振は、超放射FEL(superradiance FEL)と呼ばれる。一般的なFELシミュレーションコードでは、電子を表すマクロ粒子を特定のバンチスライスに固定し光の波長で多数のマクロ粒子を平均化することでFELパルスの成長を計算する。超放射発振では、電子のエネルギーがアンジュレータ中で大きく変化するため、マクロ粒子をバンチスライスに固定しない非平均シミュレーション(unaveraged simulation)が必要となる。本発表では、共振器FELにおける超放射発振について、非平均シミュレーションコードを用いた計算結果を報告する。 本研究の一部は、文部科学省の光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP、JPMXS0118070271)、科研費(22H03881)の助成を受けたものである。