FRP012  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
KEK電子陽電子入射器ビーム同期データ収集、解析システム開発
Development of systems for archiving and analyzing beam synchronous data for KEK e+/e- Linac
 
○宮原 房史(高エネ研),早乙女 秀樹,大房 拓也(関東情報サービス),工藤 拓弥(三菱電機システムサービス),榎本 嘉範,佐藤 政則,佐武 いつか,王 迪(高エネ研)
○Fusashi Miyahara (KEK), Hideki Saotome, Takuya Ofusa (KIS), Takuya Kudou (MELSC), Yoshinori Enomoto, Masanori Satoh, Itsuka Satake, Di Wang (KEK)
 
KEK電子陽電子入射器は20 ms(50 Hz)ごとに SuperKEKB HER/LER, PF, PF-AR へ電荷量、エネルギーの異なる電子/陽電子ビームを供給している。入射器では入射する円形加速器に対応したビームモードを用意し、モードごとのビーム制御を行っている。ビームモードはイベントシステムを用いて光信号でショット番号とともに入射器の各機器に配信されている。RFユニットにはイベントシステムに対応したRFモニターが設置してあり、RFの振幅、位相が測定され、ビームモード、ショット番号とともに全パルスの測定データが保存される。オプティックス制御は全モードに共通のDC電磁石とモードごとに電流値を変更できるパルス電磁石を用いて行っており、パルス電磁石の電流値もショットごとの全データが保存される。ビーム位置はストリップライン型BPMで測定され、全ショットが保存される。ビームモードとショット番号の比較によりビーム軌道とRFモニター、パルス電磁石の同期データの生成が可能で、ビームの安定性評価やHER/LERビームアボートを起こす入射器内の異常なビーム軌道の発生原因特定などに役立っている。各データは50 Hzで更新され、データ量が膨大となる。そこでデータ解析の高速化のためにファイルサイズの大きなデータでもインデックス管理の必要なく高速にデータ抽出が可能なHDF5ファイル形式を用いた同期データアーカイビングシステムとWEBベースの解析ツールの開発をしている。