FRP006  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
J-PARC MR速い取り出し用新セプタム電磁石のインストール
The installation of the new septum magnets for fast extraction in J-PARC Main Ring
 
○岩田 宗磨,石井 恒次,芝田 達伸,杉本 拓也,佐藤 洋一,五十嵐 進,松本 浩,松本 教之(高エネルギー加速器研究機構)
○Soma Iwata, Koji Ishii, Tatsunobu Shibata, Takuya Sugimoto, Yoichi Sato, Susumu Igarashi, Hiroshi Matsumoto, Noriyuki Matsumoto (KEK)
 
J-PARC MRでは、ニュートリノ実験施設への供給ビームを500kWから1.3MWに増強する計画が進められている。運転周期が2.48秒から1.16秒に短縮されることによる熱対策やビームロス低減に向けたアパーチャ拡張のために速い取り出し(FX)用の低磁場セプタム電磁石(SM)と高磁場SM交換を実施した。ビームラインはニュートリノ(NU)ラインとAbortラインがあり、SMの配置は各ラインで対称である。低磁場SM全てをパターン運転だったものからパルス運転タイプの渦電流誘導型SMへと交換した。高磁場SMにはSM30, SM31, SM32, SM33があるが、SM30-SM32を交換し、Abortライン側の旧SM32AはNUライン側の新SM33Aとして再利用した。Abortライン側のSM33Aのみ交換しない。本発表では各SMのビームラインへの設置作業、およびレーザートラッカーを用いたアライメント結果について報告する。アライメントにおいては、各部、特に真空ダクトの製作または組付け精度により、ずれを妥協しなければならない箇所が生じた。アクセプタンスへの影響も報告する。