FROB08  加速器技術(ビーム診断・ビーム制御)②/加速器技術(電磁石と電源)①  10月21日 会議室B 11:30-11:50
レーザー駆動イオン加速機構におけるビームエミッタンス評価
Parameter evaluation of an ion beam emittance in laser-driven ion acceleration mechanism
 
○宮武 立彦(九大院 総理工),小島 完興,榊 泰直(量研 関西研),竹本 伊吹(九大院 総理工),近藤 康太郎,西内 満美子,ヂン タンフン,畑 昌育,錦野 将元(量研 関西研),渡辺 幸信(九大院 総理工),岩田 佳之,白井 敏之(量研 放医研),神門 正城,近藤 公伯(量研 関西研)
○Tatsuhiko Miyatake (Kyushu Univ. ), Sadaoki Kojima, Hironao Sakaki (QST), Ibuki Takemoto (Kyushu Univ. ), Kotaro Kondo, Mamiko Nishiuchi, Thanh-hung Dinh, Masayasu Hata, Masaharu Nishikino (QST), Yukinobu Watanabe (Kyushu Univ. ), Yoshiyuki Iwata, Toshiyuki Shirai, Masaki Kando, Kiminori Kondo (QST)
 
レーザー駆動イオン加速機構は,その機構が作り出す加速勾配の大きさ(~TV/m)から,装置の小型化が期待され,本機構を用いた加速器実現に向け世界各国で開発が進められている。一般に,加速器を開発する上で発生するビーム特性を把握することは不可欠であるが,中でもビームの横方向エミッタンスを把握することは,加速器のビーム輸送性能を決定する上で極めて重要である。これまでに,レーザー加速プロトンに関して,その横方向エミッタンスが0.004 mm-mrad(規格化RMS値)であるという報告もあり,これは既存のRF加速器と比較して2桁以上小さい。一方で,レーザー照射条件に応じてエミッタンス値が変化する可能性は十分に考えられるが,レーザー加速イオンのエミッタンスに寄与するパラメータは体系的に診断されておらず,ビームのエミッタンスを最適値に制御する方法は理解されていない。本発表では,レーザー加速イオンの横方向エミッタンス特性について理解するために、イオン発生に用いる固体薄膜とレーザーの条件をパラメータにした場合の,エミッタンスとの相関関係について報告する予定である。