FROA06  ハドロン加速器②/加速器技術(加速構造)①  10月21日 会議室A 10:50-11:10
J-PARC MR フラットトップにおける非断熱的バンチ操作への縦方向インピーダンスの影響
Effects of the longitudinal impedances on non-adiabatic bunch manipulation at flattop of J-PARC MR
 
○田村 文彦,大森 千広,吉井 正人,冨澤 正人,外山 毅,杉山 泰之,長谷川 豪志,小林 愛音,沖田 英史(J-PARCセンター)
○Fumihiko Tamura, Chihiro Ohmori, Masahito Yoshii, Masahito Tomizawa, Takeshi Toyama, Yasuyuki Sugiyama, Katsushi Hasegawa, Aine Kobayashi, Hidefumi Okita (J-PARC Center)
 
J-PARC MR は大強度陽子ビームをニュートリノ実験に供給している。高いピーク電流を持つ 8つのバンチが速い取り出しによって MR から取り出され、従ってニュートリノビームも同様の時間構造を持つ。将来の実験では Intermediate Water Cherenkov Detector (IWCD) が導入される予定であり、IWCD はピーク電流が低い時間構造を要求するため、MR のフラットトップでのバンチ操作によるピーク電流低減を検討中である。ビームパワーの低下を抑えるためバンチ操作はできるだけ短期間で行わねばならず、またキッカーの立ち上がり期間のビームロスを防ぐために、最終バンチと先頭バンチの間隔を保つ必要がある。これらの要求を満たすために、加速ハーモニック近傍のマルチハーモニック RF 電圧を用いた非断熱的なバンチ操作が提案されている。この過程においては MR 全周の縦方向インピーダンスの影響が考えられるため、シミュレーションを行い、大強度ビームのバンチ操作の成立可能性についての議論を行う。