WEP031  電子加速器  8月11日 会議室P 13:10 - 15:10
KEK STFにおけるRFBT実験
Round to flat beam transformation experiment at kek stf
 
○荒本 真也,栗木 雅夫,Liptak Zachary John(広大),金 秀光,早野 仁司,清宮 裕史,山本 康史(高エネ),柏木 茂(東北大),坂上 和之(東大),鷲尾 方一(早稲田大)
○Shinya Aramoto, Masao Kuriki, John Liptak Zachary (Hiroshima Univ.), Xiuguang Jin, Hitoshi Hayano, Yuji Seimiya, Yasuchika Yamamoto (KEK), Shigeru Kashiwagi (Tohoku Univ.), Kazuyuki Sakaue (UTokyo), Masakazu Washio (Waseda Univ.)
 
全てのコライダーにおける設計上の課題は、ルミノシティを増大させることである。また、リニアコライダーにおいては、ビームサイズを極小化することでルミノシティの増大を図る。しかし、単にビームサイズを小さくすると、ビームビーム相互作用が発生し、ビームエネルギー幅が小さくなってしまう。そこで、水平方向と垂直方法のビームサイズ比、エミッタンス比が大きい扁平ビームを用いる。現在のリニアコライダーでは、周長3kmのダンピングリングにおける放射減衰を利用するが、本研究ではそれに代わる方法として、エミッタンス交換技術を利用する方法の検討を行った。この技術は六次元位相空間において、x-y及びx-z、二つの自由度間のエミッタンスを交換することにより、非対称極小エミッタンスビームを生成する。まず、RFBTにより水平方向におけるエミッタンスを交換し、その後、TLEXで水平方向の過大なエミッタンスを進行方向に移す。以上の課題についてシミュレーションによる設計研究、およびつくばの高エネルギー加速器研究機構の超伝導加速器試験施設における実験結果について発表を行う