WEOB08  高周波源・LLRF  8月11日 会議室B 11:30 - 11:50
J-PARC RCS 次世代LLRF制御システムの性能
Performance of the next-generation LLRF control system for the J-PARC RCS
 
○田村 文彦,杉山 泰之,吉井 正人,山本 昌亘,沖田 英史,大森 千広,野村 昌弘,島田 太平,長谷川 豪志,原 圭吾,古澤 将司(J-PARCセンター)
○Fumihiko Tamura, Yasuyuki Sugiyama, Masahito Yoshii, Masanobu Yamamoto, Hidefumi Okita, Chihiro Ohmori, Masahiro Nomura, Taihei Shimada, Katsushi Hasegawa, Keigo Hara, Masashi Furusawa (J-PARC Center)
 
J-PARC RCS における大強度陽子ビームの安定な加速のためには高精度で安定な LLRF 制御システムが不可欠である。RCS の LLRF 制御システムは運転開始から 10年以上大きな問題なく運転されてきたが、構成要素であるデジタル部品の陳腐化により 維持することが困難となっていた。このため、2016年より次世代LLRF制御システムの開発を行い、 2019年に次世代システムへの置き換えを完了した。RCS の広帯域金属磁性体空胴の ビームローディングを補償するにはマルチハーモニックの補償システムが 必要である。次世代システムではマルチハーモニックベクトルrf電圧制御フィードバックを 採用することで、旧システムにおけるフィードフォワード法を用いた補償よりも安定な 大強度ビーム加速を実現した。本発表では、次世代システムの概要、ビーム試験結果を示すと ともに、更なる性能向上に向けた取り組みについて報告する。