WEOB07  高周波源・LLRF  8月11日 会議室B 11:10 - 11:30
若狭湾エネルギー研究センターシンクロトロンのLLRF制御システムの開発
Development of a LLRF control system at WERC
 
○栗田 哲郎(若エネ研),田村 文彦(J-PARCセンター)
○Tetsuro Kurita (WERC), Fumihiko Tamura (J-PARC Center)
 
若狭湾エネルギー研究センター加速器施設(W-MAST)は、タンデム加速器および、それを入射器としたシンクロトロンによって、広範囲のエネルギーのイオンビーム(陽子 : 数MeV-200MeV; He, C : 数 MeV- 55MeV/u)を様々な実験に供給している。 現在、FPGA を用いた、加速高周波制御のLLRFの開発に取り組んでいる。これまで、DSPとDDSおよびアナログ回路によって構成されていたものをFPGAを用いたデジタル制御に置き換える。2018-2019年にFPGA回路の設計およびMicroTCA.4を用いたシステムの制作を行なった。2020年度はLLRF制御系のテストおよび一体のシステムとして動作するビーム位置信号制御系を製作をおこなった。 空洞電圧をフィードバック制御を行うために、空洞、アンプ、ケーブルにより周波数特性を補正する必要がある。周波数をアドレスにしたLookup Table を用いて、ゲインおよび位相の補正を行った。Closed Loop Gain の測定より、検波用LPFの評価およびフィードバックゲインの最適値を調べた。また、ビーム位置信号処理系の評価を行なった。