TUP056  施設技術報告  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
UVSOR光源加速器の現状2021
Status of UVSOR-III synchrotron electron accelerator in 2021
 
○杉田 健人,平 義隆,藤本 將輝,太田 紘志,林 憲志,山崎 潤一郎,水口 あき(分子研 UVSOR),加藤 政博(分子研 UVSOR, 広大HiSOR)
○Kento Sugita, Yoshitaka Taira, Masaki Fujimoto, Hiroshi Ota, Kenji Hayashi, Jun-ichiro Yamazaki, Aki Minakuchi (UVSOR, IMS), Masahiro Katoh (UVSOR, IMS HiSOR, Hiroshima University)
 
分子科学研究所の放射光電子蓄積リングUVSOR-IIIの運転状況および光源開発の状況を報告する。UVSORは1983年のファーストライト以降、2度の大規模改修により高度化を進め、エミッタンスは17nm-radに達し6台のアンジュレータが稼働するに至っている。現在、電子エネルギー750 MeV、電流値300 mAのトップアップ運転によって、テラヘルツ波から軟X線領域の放射光およびガンマ線のユーザー利用を行っている。光源開発研究では、長年の歴史を持つ自由電子レーザーやコヒーレント放射光に加え、近年では、アンジュレータ光による光渦の発生やベクトルビームの発生、放射光の過干渉性制御、逆トムソン散乱ガンマ線の開発などの研究を進めている。UVSORは通常年間36週のユーザー利用を実施している。2020年のコロナ禍においても、ユーザーの研究活動停滞を避けるため、当初の予定通り運転を行った。本会ではこれらUVSOR-IIIの現状を報告する。