TUP042  加速器制御  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
SRILAC用マシンプロテクションシステムの構築
Development of Machine Protection System for SRILAC
 
○内山 暁仁,込山 美咲,藤巻 正樹,熊谷 桂子(理研仁科センター),山内 啓資,金子 健太(住重加速器サービス)
○Akito Uchiyam, Misaki Komiyama, Masaki Fujimaki, Kumagai Keiko (RIKEN Nishina Center), Hiromoto Yamauchi, Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service Ltd.)
 
理研仁科センターではRIBFの入射器の一つとして線形加速器RILACが運用されている。またRILACはそれ単独でも実験にビーム供給しており、119番以上の超重元素探索実験を目的として超伝導RILAC(SRILAC)が据え付けられ、アップグレードされた。従来RILACにおけるマシンプロテクションシステムはシンプルなリレー回路の組み合わせによって構築されていた。一方RIBFの他の大部分には2006年からMELSEC-Qシリーズ を用いたインターロック系が導入されている。それらは異常信号をトリガにビームチョッパーを駆動させてビームを停止させる仕組みを持ち、我々はビームインターロックシステム(BIS)と呼んでいる。SRILACプロジェクトではビーム軌道の変化による超伝導空洞の真空悪化を防ぐといった理由等でマシンプロテクションの強化が必要であり、これに対してFA-M3ベースを用いる事により従来システムにくらべ応答性能の高いBISを実現した。また本システムでは標準モジュールを用いたステーション間のレスポンス時間は数msecだが、1 msec以下のより高い応答性能をPLCで実現する手段としてFPGAモジュールの導入も行っている。SRILAC用BISは実装され、2020年にビームコミッショニングを無事に終え現在実験が継続している。本会議では構築されたシステムの詳細を報告する。