TUP034  加速構造  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
RANSⅢ用500 MHzRFQ線形加速器のハイパワー投入試験
High power test of 500 MHz-RFQ linac for compact neutron source RANSⅢ
 
○池田 翔太,大竹 淑恵,小林 知洋(理研),林崎 規託(東京工業大学),山内 英明,舛岡 優史(タイム株式会社)
○Shota Ikeda, Yoshie Otake, Tomohiro Kobayashi (RIKEN), Noriyosu Hayashizaki (Tokyo tech), Hideaki Yamauchi, Masashi Masuoka (TIME Co., Ltd)
 
理化学研究所は、中性子計測技術を用いた大型構造物のインフラ予防保全手法の実装に向け、車載小型加速器中性子源RANS-Ⅲの開発をおこなっている。RANS-Ⅲでは車載による橋梁等での現場利用を想定していることから、3体構造500MHzRFQ線形加速器を東京工業大学と共同で開発している。加速空洞の共振周波数をRANS-Ⅱ用RFQ線形加速器の2.5倍である500 MHzにすることで、空洞断面積が半分程度まで小さくなり、加速空洞の重量も約1/3程度まで軽量化されている。それに伴いカプラーポートが小さくなることから、高周波投入には4セットの半導体アンプと同軸管、ループカプラーで周波数と位相を揃えた300 kWの高周波電力を加速空洞に投入する方法を採用している。 本研究では、RANS-Ⅲ用高周波カプラーの設計製作と、大電力励振試験の結果について報告する。