TUP019  ハドロン加速器/ビームダイナミクス・加速器理論  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
J-PARC MRにおけるFX EDDY SMの配置と故障対策の検討
Research on the placement of EDDY septum magnets and failure in J-PARC MR fast extraction
 
○岩田 宗磨,石井 恒次,佐藤 洋一,芝田 達伸,杉本 拓也,松本 浩,松本 教之,上窪田 紀彦,木村 琢郎(高エネルギー加速器研究機構)
○Soma Iwata, Koji Ishii, Yoichi Sato, Tatsunobu Shibata, Takuya Sugimoto, Hiroshi Matsumoto, Noriyuki Matsumoto, Norihiko Kamikubota, Takuro Kimura (High Energy Accelerator Research Organization)
 
J-PARCでは、2021年より高出力化のアップデートに向けて準備が進められている。ニュートリノビームラインへの速い取り出し(FX)機器についても、低磁場セプタム電磁石(SM)と高磁場SMの交換を予定している。低磁場SMは新たに製作したEddyタイプのSMと交換する。ビーム粒子数の積み増し要請により、いくつかのチューンが新たに候補となっている。軌道計算を行い、ビームロスを低減できるようEddy SMの最適な配置を求めた。またEddy SMの励磁がパルス動作になることから、動作不良発生時のビーム軌道を確認する必要がある。軌道計算をしたところ、ビームの一部がニュートリノラインへ通過することが分かった。ニュートリノライン上の超電導電磁石内壁へのビーム照射を防ぐ対策の検討について、併せて報告する。