TUP007  加速器土木・放射線防護/真空  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
加速ユニットおよび電磁石架台用ムーバーの開発
Development of motorized movable structures for accelerator girders and magnet supports
 
○牛本 信二(三菱電機システムサービス(株)),榎本 嘉範(高エネルギー加速器研究機構)
○Shinji Ushimoto (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Yoshinori Enomoto (KEK)
 
KEK 電子陽電子入射器では、ビームラインにおよそ60台の加速ユニット架台が設置されている。 その多くは、ベースとなる鋼管上に機器を搭載する為のプレートを取り付けた全長約9mの桁構造となっており、両端をアライメント機構を有した支持脚で保持している。 開発した加速ユニット架台用ムーバーは、この支持脚と交換して使用することを想定して設計した。 1台辺りの可動軸は水平方向1軸、垂直方向2軸となっており、架台両端に2台使用することで6軸制御を実現する。 駆動部にはスクリュージャッキを使用しており、ジャッキに連結したステッピングモーターを介して遠隔から操作がおこなえる。これらの機器は汎用性を持たせるため、可動軸毎にユニット構造となっており、搭載する機器に応じて最適なジャッキとモーターの組み合わせに交換可能である。 本報告では、設計したムーバーの概要と加速ユニット架台用試作機の動作試験結果について報告する。また同様の機構で製作した電磁石架台用ムーバーも合わせて報告する。