TUP002  加速器応用・産業利用/粒子源  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
「グローバル供給可能な次世代小型加速器中性子源の開発とインフラ検査応用」に向けた取り組み
Development of a Next Generation Accelerator-driven Compact Neutron Source for Infrastructure Inspection
 
○村田 亜希(東工大研究院),池田 翔太,藤田 訓裕,若林 泰生(理研),山内 英明,舛岡 優史(タイム株式会社),大竹 淑恵(理研、ニュートロン次世代システム技術研究組合),林﨑 規託(東工大研究院、ニュートロン次世代システム技術研究組合)
○Aki Murata (IIR, Tokyo Tech), Shota Ikeda, Kunihiro Fujita, Yasuo Wakabayashi (RIKEN), Hideaki Yamauchi, Masashi Masuoka (TIME Corporation), Yoshie Otake (RIKEN,T-RANS), Noriyosu Hayashizaki (IIR, Tokyo Tech, T-RANS)
 
国立大学法人東京工業大学と国立研究開発法人理化学研究所は、タイム株式会社及びニュートロン次世代システム技術研究組合とともに、「グローバル供給可能な次世代小型加速器中性子源の開発とインフラ検査応用」の研究開発テーマで、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「官民による若手研究者発掘支援事業」の共同研究フェーズに採択され、今年2月より産学官連携共同研究に取り組んでいる。 研究開発内容は、「世界に通用する高性能かつ低廉な普及型RFQリニアックの実用化」として、デューティサイクルを理研小型中性子源RANSの1桁大きい10%まで引き上げることを目標とし、具体的には平均電流1mAで運転可能な陽子RFQリニアックの実用化開発をおこない、かつその応用分野のひとつである「塩害・水分・空隙によるコンクリート橋梁の内部劣化の非破壊検査技術への実装」の高度化開発を可能とすることである。 高デューティのRFQリ二アックは高周波発熱が大きくなるため、電磁場・伝熱・構造のマルチフィジックス解析を用いて適切な冷却構造を検討し、熱変形による運転周波数の変化を抑えることが安定運転のために必須である。 本発表では、全体計画とともに、検討の進捗状況について報告する。この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務JPNP20004の結果により得られたものです。