THP059  施設技術報告  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
理研重イオンリニアックの現状報告
Present status of RILAC
 
大木 智則,小山田 和幸,山内 啓資,田村 匡史,遊佐 陽,金子 健太(住重加速器サービス株式会社),○坂本 成彦,藤巻 正樹,池沢 英二,今尾 浩士,木寺 正憲,長友 傑,大関 和貴,須田 健嗣,内山 暁仁,渡邉 環,渡邉 裕,山田 一成,上垣外 修一(理研 仁科加速器科学研究センター)
Tomonori Ohki, Kazuyuki Oyamada, Hiromoto Yamauchi, Masashi Tamura, You Yusa, Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service Ltd.), ○Naruhiko Sakamoto, Masaki Fujimaki, Eiji Ikezawa, Hiroshi Imao, Masanori Kidera, Takashi Nagatomo, Kazutaka Ozeki, Kenji Suda, Akito Uchiyama, Tamaki Watanabe, Yutaka Watanabe, Kazunari Yamada, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center)
 
理研仁科加速器科学研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は、1981年に単独運転が開始され、40年以上運転を続けている。2016年よりアップグレードが実施され、実験設備のほかに、超伝導ECRイオン源と超伝導線型加速器SRILACの建設が実施された。 2020年1月28日のファーストビーム以降、ビームコミッショニングを実施、6月からはマシンタイムを開始した。本年1月、6台のDTLのドリフトチューブからの冷媒のリークが急増し、対処するため長期のシャットダウンに入った。この間、超伝導空洞で発生していたカプラー窓からのリークの 対処も進めた。5月の連休明けからのビーム加速再開時には超伝導空洞10台で加速することができた。それ以降安定にビーム供給を続けている。 本発表ではこの加速器の現状報告として、この10年間の運転状況、及びこの1年間における保守作業などについて報告する。