THP054  施設技術報告  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
放医研HIMACの現状報告
Present status of HIMAC
 
○松葉 俊哉,楊 叶,水島 康太,稲庭 拓,岩田 佳之,浦田 昌身,片桐 健,北川 敦志,佐藤 眞二,高田 栄一,野田 悦夫,村松 正幸,白井 敏之(量研機構),佐野 悦信,篠崎 直樹,川島 祐洋,甲斐 聡,中島 猛雄,若勇 充司,藤本 哲也(加速器エンジニアリング)
○Shunya Matsuba, Ye Yang, Kota Mizushima, Taku Inaniwa, Yoshiyuki Iwata, Masami Urata, Ken Katagiri, Atsushi Kitagawa, Shinji Sato, Eiichi Takada, Etsuo Noda, Masayuki Muramatsu, Toshiyuki Shirai (QST), Yoshinobu Sano, Naoki Shinozaki, Masahiro Kawashima, Satoshi Kai, Takeo Nakajima, Mitsuji Wakaisami, Tetsuya Fujimoto (AEC)
 
放射線医学総合研究所(放医研)は、1993年に重粒子線がん治療用加速器HIMACを建設し、炭素イオンを用いた重粒子線がん治療を行ってきた。1994年の治療開始から今年で28年目を迎え、現在までの重粒子がん治療の登録患者数は延べ13000人以上となっている。2010年にはHIMACの既存施設に連結する形で新治療研究棟を建設し、複雑な腫瘍形状や治療期間中における腫瘍形状の変化にも対応可能な三次元スキャニング照射法を適用した治療を2011年から開始している。また、2017年からは超伝導電磁石を用いた回転ガントリー照射装置による治療も開始され、0-360度の角度範囲から任意の方向を選択して照射できるようになり、安定した治療運用がなされている。 放医研は2016年量子科学技術研究開機構となり、現在はレーザー駆動イオン加速技術を用いた入射器やシンクロトロンへの超伝導電磁石技術の適用などによって実現される次世代重粒子線治療装置「量子メス」の研究開発を進めている。量子メスでは、複数のイオン種を組み合わせて照射するマルチイオン照射法の確立による難治性がんの治療成績向上や治療期間の短縮などの治療高度化も目指しており、それに関連した研究開発もあわせて進められている。本発表では、最近の研究開発の概要を紹介するとともに、運用の現状について報告を行う。