THP041  加速器制御  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
RCNP制御更新とレガシーシステムのEPICS化
Control System Upgrade and Introducing EPICS on Legacy System at RCNP
 
○依田 哲彦,福田 光宏,神田 浩樹(阪大RCNP)
○Tetsuhiko Yorita, Mitsuhiro Fukuda, Hiroki Kanda (RCNP, Osaka Univ.)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では現在、K140 AVF サイクロトロンの改造を中心としたサイクロトロン施設の更新が実施された。このAVF サイクロトロンの更新では、加速電極をシングルディーからツーディーに変更する改造、トリムコイルの新規入れ替え、軸入射ラインの新規製作、真空度向上を目指した真空箱改造と排気システムの刷新などが行われた。これに伴い、新しく導入される機器制御の追加や、約 50 年来使用され老朽化の懸念があるリレー制御盤の PLC 化などの制御システムの更新も実施した。RCNPの加速器の制御は現在 SCADA システムである Wonderware InTouch を利用して行われているが、部分的にEPICSへの移行も進められた。これにより、システム拡張をする際に作業が容易になることを期待し、また、機械学習による運転の最適化の仕組みを構築することも考慮している。EPICS導入に際し大量に残存するレガシーシステムが大きな障壁であるが、DEVICE SUPPORT を独自に開発するなどして順次 EPICS 化を図っている。