THP032  電子加速器  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
ILCクライストロン用チョッパ型マルクス電源の現状
Present status of chopper-type marx modulator for ILC klystron
 
○明本 光生,川村 真人,中島 啓光,夏井 拓也(KEK),徳地 明,澤村 陽(PPJ),江 偉華(Nagaoka University of Technology)
○Mitsuo Akemoto, Masato Kawamura, Hiromitsu Nakajima, Takuya Natsui (KEK), Akira Tokuchi, Yo Sawamura (PPJ), Weihua Jiang (Nagaoka University of Technology)
 
Marx電源の利点は規格化されたモジュールを多用できるので量産に向き、また組み立ても容易であること、また使用される電子部品、特に半導体スイッチ、コンデンサ等の耐圧は充電電圧値でよいので、汎用品が利用できることから電源の大幅な低コスト化ができる。一番の大きな利点はパルストランスを使わないことである。これはサイズ、コストを削減するだけでなく、出力パルス立ち上がり、立ち下がり特性も大きく改善し、電源の効率を上げることができる。現在開発中のMARX電源は80段の降圧チョッパ回路で構成され、それぞれ-1.5kVの出力を合成して-120 kV (±0.5 % )、140 A、1.65 ms、5 Hzの長パルスを発生させる。本発表では、この電源の開発状況について報告する。