THP026  ビーム診断・ビーム制御  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
パルス・モード計測型光位置モニタの高分解能化に向けて
Toward higher resolution in pulse-mode x-ray beam position monitor
 
○青柳 秀樹,大沢 仁志,藤田 貴弘,高橋 直(高輝度光科学研究センター)
○Hideki Aoygai, Hitoshi Osawa, Takahiro Fujita, Sunao Takahashi (JASRI)
 
大型放射光施設SPring-8の挿入光源ビームラインにおいて大強度放射光ビームのパルス毎の位置計測を可能とするパルス・モード計測型光ビーム位置モニタの実用化に取り組んでいる。本モニタは、ダイヤモンド・ヒートシンクを用いたブレード型検出素子の浮遊電気容量を低減させ、かつ、マイクロ・ストリップライン伝送路を用いてインピーダンスを整合させることにより、単極性パルス信号を発生する。実用化のためには更なる高分解能化が必要である。今回は、ブレード型検出素子の構造、及び、素子ホルダーの改良により耐熱性能を高めることを試みた。これにより、パルス毎の出力信号量(電荷)を増加させることが出来るので、分解能の向上が期待できる。本モニタの基本的な動作試験を偏向電磁石ビームラインにおいて実施した。また、高速アンプや減算回路などを用いることにより、ショット毎の実効的な位置分解能を評価した。今後の展開についても議論する。