THP012  電磁石と電源  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
サイリスタのアバランシェモードスイッチを用いたキッカー電源の開発
Development of a kicker pulse power supply using thyristor avalanche mode
 
○内藤 孝,明本 光生,中村 英滋(高エネルギー加速器研究機構)
○Takashi Naito, Mitsuo Akemoto, Eiji Nakamura (KEK)
 
KEK先端試験加速器で使われている取り出しキッカーのパルス電源は16.7Ωのマッチングパルスマグネットに約400nsのパルスを印加することにより運転されている。通常運転時の電圧電流は17.5kV,1.0kA、繰り返しは3.1Hzである。このパルス電源はサイラトロンスイッチによりパルスを生成しているが、サイラトロンスイッチを半導体スイッチ化することにより、時間ジッターの少ない安定なパルス電源となることが期待される。 我々はサイリスタのアバランシェモードスイッチを用いたキッカー用パルス電源の開発を行っており、テストベンチでキッカー用パルス電源に近い仕様のパルス生成に成功した。本報告では、その開発状況について報告する。