THP006  加速器土木・放射線防護/真空  8月12日 会議室P 13:10 - 15:10
KEK-ATFスキュー六極電磁石への自動位置調整機構の導入とアライメント法の確認
Beam based alignment of skew sextupole magnets in KEK-ATF with motorized mover
 
○阿部 優樹(総研大),荒木 栄(KEK),奥木 敏行,久保 浄,照沼 信浩(KEK、総研大)
○Yuki Abe (SOKENDAI), Sakae Araki (KEK), Toshiyuki Okugi, Kiyoshi Kubo, Nobuhiro Terunuma (KEK, SOKENDAI)
 
ATFでは国際リニアコライダー(ILC)に求められる極小ビームを実現する最終収束技術の研究開発を進めている。 ATF最終収束ビームラインには極小ビームを実現するために四極電磁石(計23台)、六極電磁石(計4台)、スキュー六極電磁石(計4台)がインストールされている。 六極電磁石、スキュー六極電磁石は非線形ビーム光学系の補正用電磁石として使用されている。 スキュー六極電磁石3台を除く各電磁石にはリモート制御可能な自動位置調整機構が実装されており、 ビーム運転中のビームの応答を基にしたアライメント(Beam Based Alignment;BBA)が可能である。 一方、スキュー六極電磁石3台に対しては手動位置調整機構が取付けられており、 現状、ビームの応答を見ながらのアライメントはできない。 そこで本研究ではATF最終収束ビームラインの全電磁石のBBAができる環境を整えるために、 それらスキュー六極電磁石に対して自動位置調整機構を実装した。 自動位置調整機構としてATFダンピングリングにて使用されていた位置調整機構を活用した。 モーター駆動化と遠隔制御可能なシステムの構築により、自動位置調整機構へと改造した。 ビーム試験を基に自動位置調整機構を用いたスキュー六極電磁石のBBA法の検討も進めている。 本旨では、これら作業の進捗と自動位置調整機構の実装に関してBBAの展望を交えて報告する。