MOP040  加速器制御  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
誘導加速シンクロトロンにおける任意パルス制御
Arbitrary pulse control for induction synchrotrons
 
○由元 崇,高山 健,岡村 勝也,門倉 英一(KEK)
○Takashi Yoshimoto, Ken Takayama, Katsuya Okamura, Eiichi Kadokura (KEK)
 
誘導加速シンクロトロンでは既存の高周波加速とは異なり1対1のパルストランスである誘導加速セルを用いてビームを加速する。その実証機であるデジタル加速器ではECRイオン源で生成された50keV/u重イオンビームをリングに直接入射・加速させることに成功し、さらにはパルス加速の利点を生かしてビームの形状制御も可能である。誘導加速セルを駆動するスイッチング電源のゲート回路のON/OFFはFPGAからのデジタル信号によって制御されるが、そのパルスはnsの精度で50msec発生させる必要がある。近年、既存のFPGA制御システムでは対応できないような様々なビームに対する要請が高まり、より柔軟に対応できる加速制御が求められていた。本発表では、任意波形発生器を用いた任意パルス制御システムについて詳細に報告する。