MOP039  加速器制御  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
ATFバケットセレクションおよびタイミングシステムのアップグレード案
Upgrade plan of the bucket selection and timing system at ATF
 
○梶 裕志,内藤 孝(高エネルギー加速器研究機構)
○Hiroshi Kaji, Takashi Naito (KEK)
 
ATF(Accelerator Test Facility)はILC等の次世代加速器のための技術開発を目的とした試験施設である。同施設の加速器は入射器、ダンピングリング、取り出しビームラインからなっている。これらを同期運転・制御するのがタイミングシステムである。タイミングシステムは多数のディレイモジュールを直列および並列につないだ大規模なシステムであり、その維持管理に膨大な労働力を要している。その労働コストの低減のため、イベントタイミングシステムが導入された。現在はイベントモジュールの役割の拡大とディレイモジュールの取り除きが行われているところである。しかし現行のタイミングシステムのデザインは、ダンピングリングバケット選択機能に問題がある。また取り出しラインにおいてトリガーとビームのタイミング同期が不十分である。そのためイベントタイミングシステムをベースとし、上述の問題を改善する新しいタイミングシステムをデザインした。本講演ではそのデザインの詳細と実装・運用の予定について報告する。