MOP037  加速構造  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
高Q値Nb3Sn加速空洞の実現に向けた熱拡散法による単セル空洞への成膜試験および空洞性能試験
First Nb3Sn Coating And Cavity Performance Result for High Efficiency Nb3Sn Cavity at KEK
 
○髙橋 光太郎(総研大),井藤 隼人,梅森 健成,岡田 貴文,加古 永治,許斐 太郎,阪井 寛志(高エネ研)
○Kotaro Takahashi (SOKENDAI), Hayato Ito, Kensei Umemori, Takafumi Okada, Eiji Kako, Taro Konomi, Hiroshi Sakai (KEK)
 
KEKではNb3Sn空洞の開発・研究のために熱拡散法によるNb3Sn成膜装置の立ち上げを行った. 熱拡散法は,Nb基板を950℃以上に加熱し,スズ蒸気をニオブ基板に拡散させNb_3Snを成膜する手法である. 成膜装置立ち上げ後に,ニオブサンプルに対して成膜を行い,表面・断面・超伝導特性を評価した後に,空洞への成膜条件を決定した. 決定した成膜パラメータを用いて単セル空洞に成膜を行い,日本で初めてNb3Sn空洞の成膜に成功した. 成膜後に空洞性能試験を行い成膜したNb3Snの高周波特性を評価した. 本講演では,サンプルおよびNb空洞への成膜結果を報告する.