IPP001  萌芽的加速器技術の提案  8月9日・10日・11日・12日 会議室P 12:50 - 14:50(9日、10日)、13:10 - 15:10(11日、12日)
ミューオンコライダーの中のERL
Energy recovery linac in muon collider
 
○島田 美帆(高エネ研)
○Miho Shimada (KEK)
 
ミューオンは静止質量が電子のおよそ200倍であることから、周長が数kmの蓄積リングに数TeVのエネルギーを周回させることができる。LHCよりエネルギーが低いが、レプトン同士の衝突はシンプルな反応であるため、新しい物理現象が見つかる可能性がある。ミューオン生成には陽子ビームを使うのが主流であるが、45GeVの陽電子による小さなエミッタンスのミューオンビームが提案され、海外で検討されている。変換効率が低く、また陽電子源の粒子数に限界があるため、ターゲットに照射した45GeV陽電子は何度も使いまわす必要がある。本研究では周回エネルギー45GeVで入射エネルギー5GeVのエネルギー線形加速器を用いる案を提案し、レイアウトやバンチ構造について検討した結果を報告する。