WESP09  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
ニュースバル放射光施設の現状
Present status of the NewSUBARU synchrotron light facility
 
○橋本 智,庄司 善彦,藤井 将(兵庫県立大 高度研),皆川 康幸,鍛治本 和幸,濱田 洋輔(高輝度センター)
○Satoshi Hashimoto, Yoshihiko Shoji, Hitoshi Fujii (LASTI, Univ. of Hyogo), Yasuyuki Minagawa, Kazuyuki Kajimoto, Yousuke Hamada (JASRI)
 
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の運用する、ニュースバル放射光施設加速器の現状を報告する。本施設は、周長118mの電子蓄積リングと9本の放射光ビームラインで構成されている。入射電子ビームはSPing-8線形加速器から供給されており、1GeV/300mA±0.2mAのTopUp 運転、および週に1、2日は1.5GeV/350mAの加速/Decay運転を行なっている。2019年度の加速器の運転ではトラブルがいくつかあり、利用運転停止時間は少し多い31時間程度になっている。トラブルの主な内容としては、偏向電磁石の電源の発振、バンプ電磁石のミスファイア、BLハッチのトラブルが発生している。リングは建設から21年が経過し、故障する機器が多くなってきており、順次更新を行なっていく方向である。今年3月にモノサイクルFEL実証実験のための新挿入光源が設置され、調整運転を開始した。また新入射器の設置・稼働に向けて理研・JASRIの支援・協力の下、クライストロンの移設が令和元年度に完了し、今年8月より入射器の設置工事が始まる予定である。