WEPP61  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
日大での準単色コヒーレントTHzアンジュレーター放射に向けた開発状況
Development of coherent THz quasi-monochromatic undulator radiations at Nihon University
 
○住友 洋介,境 武志(日本理工),清 紀弘(産総研),早川 建,早川 恭史,黒澤 歩夢,野上 杏子,岡崎 大樹,田中 俊成(日本理工)
○Yoske Sumitomo, Takeshi Sakai (CST, Nihon U.), Norihiro Sei (AIST), Ken Hayakawa, Yasushi Hayakawa, Ayumu Kurosawa, Kyoko Nogami, Hiroki Okazaki, Toshinari Tanaka (CST, Nihon U.)
 
日本大学LEBRAにおいては、今までエッジ放射や遷移放射を利用した0.1 – 2.5 THz程度の広いバンド幅を持つ白色THz光源の開発を行い、ユーザー利用に提供してきた。X線における放射光の開発の歴史が示すように、THz領域においても単色で高ピーク強度のパルス光の存在により、材料開発や性質変化も含めた物性現象の理解に大きな進展を引き起こすと期待できる。本研究では、進行波型加速管における速度集群を複数組み合わせたバンチ圧縮方法を提案し、自由電子レーザーのアンジュレーター装置におけるコヒーレントアンジュレーター放射を通じた準単色THz光源開発を目的としている。既存のアンジュレーター装置でのTHz放射のためには電子ビームのエネルギーは25 MeV以下となり、無視できない広がりを持つ放射となる。このため、他実験と共存可能な取り出し用のチャンバーを製作し、これをアンジュレーター直後に設置の上、目下電子ビームの調整を行っている。本発表においては現在の開発状況について報告を行う。