WEPP59  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
cERLでの縦方向バンチ構造測定のための小型偏向空洞の開発
Development of a compact deflecting cavity to measure the longitudinal bunch structure in cERL.
 
○内藤 大地,山本 尚人,本田 洋介,宮島 司(高エ研)
○Daichi Naito, Naoto Yamamoto, Yosuke Honda, Tsukasa Miyajima (KEK)
 
cERLでは現在アンジュレーターを用いて赤外自由電子レーザー(FEL)生成を行っている。 その中でも自然放射光型FEL(SASE型FEL)は電子がアンジュレーター中でビーム進行方向に粗密化する事で起こる誘導放射によって生成される。 したがってSASE型FELの品質とアンジュレーター出口での電子ビーム進行方向の密度分布が密接な関係を持つ。 そこでアンジュレーター出口に偏向空洞を置いて、ビーム進行方向の密度分布を測定することを計画している。 偏向空洞では電磁場によってビームを回転させて、ビーム進行方向の分布をビーム水平方向に射影する。 そして後方に置かれたスクリーンにビーム進行方向の分布が拡大投影されることで密度分布の測定が可能となる。 測定はFELの波長が20μmに対して10μmの位置分解能を目指している。 この要求を達成するため、新規にRF入力周波数が高く、入力電力に対する電子の偏向率が高い空洞を開発している。 昨年度は新規のRF入力コネクタの設計と製作、空洞の設計の設計と粗加工を行った。本公演ではこの試作一号機とその調整加工の進捗について報告する。