WEPP55  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
J-PARCハドロンビームライン用回転円板型標的の開発(2)
Development of a rotating-disc type target for J-PARC Hadron beamline (2)
 
○倉崎 るり,青木 和也,上利 恵三,秋山 裕信,家入 正治,加藤 洋二,小松 雄哉(KEK),齋藤 真慶(東北大学),里 嘉典,澤田 真也,高橋 仁,田中 万博,豊田 晃久,広瀬 恵理奈,皆川 道文,武藤 史真,森野 雄平,山野井 豊,渡邉 丈晃(KEK)
○Ruri Kurasaki, Kazuya Aoki, Keizo Agari, Hironobu Akiyama, Masaharu Ieiri, Yohji Katoh, Yusuke Komatsu (KEK), Masayoshi Saito (Tohoku University), Yoshinori Soto, Shinya Sawada, Hitoshi Takahashi, Kazuhiro Tanaka, Akihisa Toyoda, Erina Hirose, Michifumi Minakawa, Fumimasa Muto, Yuhei Morino, Yutaka Yamanoi, Hiroaki Watanabe (KEK)
 
現在、J-PARCハドロン実験施設では、2次粒子生成標的として間接水冷式の固定型標的を使用している。この方式では、1次陽子ビーム強度で95kW(5.2秒サイクル時)が限界であると予想されている。そこで、さらなる大強度化を目指して回転円板型標的の開発を進めている。これは、円板形状の標的を回転させることにより熱負荷を円周方向に分散させることで、より大強度のビームを受けられるようにするものである。 回転円板型標的の開発を進めるにあたって、冷却方法の最適化が重要である。現在、ヘリウムガスを吹き付けることによる直接冷却式を第一案として設計検討を行っているが、複雑な形状に対する熱伝達率については理論的な算出は困難であるため実験による計測が必要となる。そこで、冷却能力を評価するための実機形状を模擬した装置を構築し、円板の形状を平円板、スポーク型円板、およびターボファン型円板と変えて、冷却能力に関するデータの蓄積を進めている。本発表では、回転円板における冷却能力の測定状況について報告する。