WEPP44  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
J-PARC MUSEにおける偏向電磁石(DB2)用予備コイル製作のための最適化
Optimization for manufacturing spare coils for the bending magnet DB2 at J-PARC MUSE
 
○湯浅 貴裕,藤森 寛,池戸 豊,河村 成肇(高エネルギー加速器研究機構),坂田 茂雄,目黒 学,川端 公貴(日本アドバンストテクノロジー)
○Takahiro Yuasa, Hiroshi Fujimori, Yutaka Ikedo, Naritoshi Kawamura (KEK), Shigeo Sakata, Manabu Meguro, Koki Kawabata (NAT)
 
J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)における崩壊ミュオンビームラインに設置されている偏向電磁石(DB2)は製作から40年以上が経過し、コイルの経年劣化が懸念されるため、予備コイルの製作を計画している。しかし、現行コイルと同一な断面形状のホローコンダクター(ホロコン)が入手困難なことから、異なる断面形状のホロコンを用いて予備コイルを製作することになった。現行の断面形状□12×12-□6×6と符合するホロコンとして、□12×12-φ6.5が選定され、電気特性のパラメータを比較することによって両者の整合性を確認した。一方、J-PARCの規定に伴う冷却水の流速、温度上昇等の運用条件を満たすように流量パラメータの調整を行うと共に、高運動量ミュオンの輸送に対しても冷却水の温度上昇が抑えられるように水路数の最適化を行った。さらに、新規コイルによるDB2の磁場評価においては、三次元磁場解析プログラム(OPERA-3d)を用いて磁場の最適化も行ったので、これらの現状を報告する。