WEPP41  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
KEK電子陽電子入射器における高周波源および導波管高周波窓の運転保守(Ⅱ)
Maintenance Activity of RF System and RF Windows in KEK Electron-Positron Linac(Ⅱ)
 
○東福 知之,今井 康雄,馬場 昌夫,諸富 哲夫(三菱電機システムサービス株式会社),明本 光生,荒川 大,片桐 広明,川村 真人,設楽 哲夫,竹中 たてる,Qui Feng,中島 啓光,夏井 拓也,福田 茂樹,本間 博幸,松本 利広,松下 英樹,三浦 孝子,道園 真一郎,矢野 喜治,松本 修二(高エネルギー加速器研究機構)
○Tomoyuki Toufuku, Yasuo Imai, Masao Baba, Tetsuo Morotomi (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Masato Kawamura, Tetsuo Shidara, Tateru Takenaka, Feng Qiu, Hiromitsu Nakajima, Takuya Natsui, Shigeki Fukuda, Hiroyuki Honma, Toshihiro Matsumoto, Hideki Matsushita, Takako Miura, Shinichiro Michizono, Yoshiharu Yano, Shuji Matsumoto (KEK)
 
KEK電子陽電子入射器では高周波源として60台の大電力クライストロン及びサイラトロンを使用しており、4つのエネルギーの異なるリングへの入射を行なっている。2019年度は4月に入ってすぐに試験設備のあった加速管組立室において火災が発生し、その時に発生した煤による被害が電子陽電子入射器にも及んだ。被害にあった機器の復旧作業が行われ、19日後に電子陽電子入射器の運転が再開された。2019年度は約5,500時間の運転が行われ、クライストロンはヒーター断線などにより4台を交換、サイラトロンはヒーターケーブル温度上昇などにより5台の交換を行なった。導波管高周波窓の交換はなかった。現在設置しているクライストロンの平均運転時間は約67,000時間、サイラトロンの平均運転時間は約37,000時間、導波管高周波窓の平均運転時間は約90,000時間であり、年々長くなっている。本稿ではクライストロン,サイラトロン,導波管高周波窓に関する統計及び高周波源に関する不具合事例と運転保守について報告する。