WEPP23  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
J-PARC RCSにおける機器状態監視システム
Machine status monitoring system for J-PARC RCS
 
○高橋 博樹(原子力機構),澤邊 祐希,渡邉 和彦(三菱電機システムサービス(株))
○Hiroki Takahashi (JAEA), Yuki Sawabe, Kazuhiko Watanabe (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd)
 
J-PARC加速器の監視・制御は中央制御室から行われるが、加速器構成機器の増加や安全・安定な加速器運転実現のために、運転員や研究者が運転時に監視すべきパラメータ(情報量)が年々増加する傾向にある。そして、監視すべき情報が膨大になったことにより、運転員が警報やパラメータ値を見落とす可能性が高くなっている。これは、パラメータの設定ミスによる誤操作を引き起こすことにもつながるものである。現時点で、PPSやMPSの安全システムが堅固であるので大事に至ったことはないが、J-PARCの安全・安定した運転維持において、このようなヒューマンエラーの発生は憂慮すべきことである。 そこで、機器の設定値(パラメータ)を監視し、運転員にパラメータの設定ミスなどを早期に知らせるシステム設計を開始した。そして、通常のパラメータ(固定値)とビームシミュレーション等により時々刻々と変更されるパラメータ(可動値)の両方を監視することを可能とし、確実性と汎用性を持つシステムの開発を進めている。 本件では、RCSにおける機器設定値監視システムの詳細と今後の計画を報告する。