WEPP21  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
パルスラジオリシスシステム高度化へ向けたスーパーコンティニューム光源開発
Supercontinuum generation for the improvement of pulse radiolysis system
 
○佐藤 未宇,金子 悠隆,小柴 裕也(早大理工総研),坂上 和之(早大理工総研/東大光量子研),鷲尾 方一(早大理工総研)
○Miu Sato, Yutaka Kaneko, Yuya Koshiba (WISE,Waseda Univ.), Kazuyuki Sakaue (WISE,Waseda Univ./UT-PSC), Masakazu Washio (WISE,Waseda Univ.)
 
パルスラジオリシスとは、電子線を物質に照射した際に起こる放射線化学反応の初期過程解明のための手法の一つであり、我々はフォトカソード高周波電子銃をベースとしたパルスラジオリシスシステムの高度化を継続的に行ってきた。反応活性種の生成、減衰は極めて短い時間スケールで起こるため、分析光源にもそれと同等のパルス時間幅が求められる。また、分析光源の波長スペクトルが広範であれば、一つの光源で様々な活性種を対象としてパルスラジオリシス実験を行うことができる。パルスラジオリシスにおいて頻繁に測定対象となる反応活性種の吸収波長は可視光領域にあることが多く、可視光領域を分析できる光源が望ましい。こうした特性を有する分析光源としてエルビウムファイバーレーザーの二次高調波をもとに生成するスーパーコンティニューム(SC)光が優れていると考え、本研究では可視光領域に広範なスペクトルを持つSC光生成へ向けたレーザー系の構築を行った。